モダン的奇怪生物「ホタルガ」
この写真は虫が苦手な人用の緩衝材です
新宿のある場所にホタルガが発生していた。
コレは触角が櫛みたいな形なのでメス。
5〜6月、市街地では比較的よく見る種である。
頭は赤く翅は黒い。このカラーリングがホタルに似ているから「ホタルガ」という名前。
蛾ではあるもののドクガなどと違って鱗粉には毒はない。ただし体内に毒があるようなので、大量に食べると危ないかもしれない。
あと触ると臭いらしい。
→ 実はホタルにもホタルガのように悪臭を持つものがある。この二種が似るのは、ミュラー型擬態といって「似た危険要素を持つ種が似た姿になる」ものだという。スズメバチとアシナガバチが何となく似ているのと同じタイプの擬態だ。
コレは触角がモフッと羽毛状なのでオス。
白い帯一本の黒い外套。隠された身体は烏のような青い光沢を持った黒。
かなりモダンでクールなデザインだが、気持ち悪いを嫌うヒトも結構多いようで。……いや、結構多いというか、ワタシのような稀有な虫好き以外はほとんど嫌っているみたいだ。
コイツは蛾の中では比較的ひらひらと蝶のように飛ぶ。しかしやはり蛾は蛾であって、蝶ほど軽やかではない感じはする。
ヒラヒラというより、ピラピラという効果音が近い(?)
そんなホタルガ、今がシーズン真っ只中。7月終わりにシーズンが終わり、また9月に発生する。
街中でよく見かけるコイツ。普段より少し注視してみたら、見方が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。