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思索の出力ポート

スズメバチ、その後

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例のスズメバチは未だにプラケースの中に放置してある。

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どう処置しようか、考えることをもはやサボっている。反省して考えなければならない。

 

ケースに入れてからしばらくして、一度カビが発生してしまった。白くて綿密なカビと、玉状のカビが。

カビに関しても昆虫標本に関してもほとんど知識はないが、とりあえず消毒ならばエタノールだろうという安直な思考のもと、無水エタノールを入れて数十分放置した。

するとカビはすっかり消え、しかし見たところボディに損傷が及んでいなかったので、一応成功したことになる。

 

それが今から2週間くらい前の話。

 

今日たまたまスズメバチが目について、プラケースを開けた。

相変わらず綺麗なフォルム。拾った時から新たに損傷した部分はないようだった。

 

ここで、私はふと数年前の「カブトムシの悲劇」を思い出したのである。

 

私は数年前に、飼っていたカブトムシを標本にしようと試みたことがある。もちろん自然に死んでしまった後の話である。

標本といっても薬品を用意するだとかコルクに針で刺すだとかはしない、市販のキットでやる簡単なものだ。

海苔が入ってそうな広口のペットボトルに、スポンジとそれに引っ掛けたカブトムシを入れる。薬品もついていたはずだが、どういうのだかは忘れた。

カブトムシは爪がかなりしっかりしているので、うまく引っかければピンが無くとも固定することは可能。

そして全ての手順を終え、標本は成功したかのように思われた……。

 

しかしその半年後、強烈な臭いに鼻を殴られることとなる。カブトムシは腐っていた。

薬品が不完全だったのか、そもそも標本とは割と臭うものなのかは、所詮にわかにすぎない私にはわからないが、とにかくその臭いというのは、部屋の中には絶対置いておきたくないほどのものだった。

親も「部屋なんか臭くね」と言い出し、カブトムシはもう埋葬することにした。ケースも直ちに処分した。

 

長くなったが、これがカブトムシの悲劇である。

数年の時を経て、私はまた昆虫の死骸を部屋に持ち込んでいる。

もしや、また臭くなっているかも……いや或いは、小さいからあまり臭くはないか、もしくはエタノールで消毒され臭いが発生していないか……。

憶測が脳内を飛び交うが、予想はし得なかった。

 

とりあえず、最悪の場合鼻が逝くことを覚悟して、私はスズメバチの臭いを嗅いだ。

 

結果から言うと吐きかけた

かなり不快な臭いだった。私は数年間忘れていたあのカブトムシ兄貴の臭いを、今ここで再び思い出すこととなったのである。

 

スズメバチ自体が小さいために、臭いはかつてのカブトムシほどではなく、鼻を近づけないとわからない。しかし、兎にも角にも臭いことは事実なので、そろそろ何か手を打たねばならない。

 

とりあえず何らかの方法で乾燥させたい。しかし窓際に放置とかはできない。そんなことしたら、たちまち食欲過多な我が家の飼い猫の餌食となってしまうだろう。

 

そして乾燥させた暁には、樹脂標本にしてしまいたいと考えている。

やはりこやつは樹脂で固めてしまうのが一番だろうと考えている。サイズもあまり大きくはないから樹脂もそんなに必要なさそうだし、何より樹脂で覆えば臭わない。

ただ、樹脂標本にするには樹脂(クリスタルレジンとか)と研磨用のヤスリを用意する必要がある。レジンは割と値が張るため、金欠で、あろうことかまだ欲しいものが結構ある私にとっては、なかなかに用意し難い代物なのである。

しかも手順がちょっとめんどくさい……のはどの標本でも同じだが…。

なかなか体が動かないのであった……。

 

しかしスズメバチなどシロートの私にはそう簡単に捕まる昆虫ではない。だからこそ、いつかは標本にしたい。

経過があったらまた記事を作るとしよう。

 

今日はこの辺で。ではまた!