土合に行った。
訳あって群馬に行くことになったので、帰りに土合駅に寄ってきた。
土合駅は上り線が地上にあり、下り線が地下にあるという特異なつくりで有名な駅である。
上越線で行くことができる。
私が用のあった場所は土合より東京寄りだったから、土合には下り線で向かうことになる。
地下ホームに着くわけだ。
トンネルがなかなか広い。
そして寒い。
トンネルというより洞窟と言った方が近いだろう。空調の効いた電車内より全然寒かった。
有名+電車の本数が少ないというのもあり結構な人が土合で降車した。
鉄オタっぽい方々は、乗ってる間にもなんとなく異様な雰囲気を放っていたから分かり易い。
私は「まあ日本一のモグラ駅といえど所詮は一駅なのだし大したことないだろう」と愚考していたが
大したことありました
段数にして462、距離にして336m。
地上は遥か彼方。
これはきつい
日常的には使えない。
階段は湿っていて、階段横のスペースには水が流れている。これもなんとなく洞窟っぽい(?)
登り始めて7〜8分で登りきった。
上に行くにつれて暑さを感じる。
トンネルの中に向かって風が吹いていたので熱気が…
462段を登りきって「はーつかれた」と思うのはまだ早い
連絡通路にまだちょっとだけ階段がある。
赤点で強調されているのもあり、「がんばって下さい」が煽ってくるように感じる。
これで本当の最後。いや疲れた。
なかなか年季の入った通路だ。
窓なんか開けたら壊れてしまいそうな。
土合駅は無人駅で、青春18きっぷを持ってきた私たちはどうしていいのかもわからず、取り敢えず虚空に提示しながら人のいない改札を通った。
空は澄み渡る紺碧、赤の駅舎が映える。
駅前にはロータリーがないどころか舗装されてさえいなかった。
しかし、その方がいいのかもしれない。
時刻表を見てみると平日・休日の区別がなく、1日上下5本ずつしか運行していないことが分かる。
乗り過ごしたら一大事だ。
夏の空は美しい。
特に柵などはなく、入ろうと思えば簡単に線路内に立ち入ることができる(無論入ってはいけない)
また新車両がきた。
もしかして上越線はもう全てこの車両に転換したのだろうか?
夏の終わりを感じる旅であった。
天気も良く、いい写真が撮れた。
田舎は素晴らしい。