iPhone用Twitterクライアントについて。
2018/8/17追記 重要なお知らせ
Twitter社が8月16日(日本時間8月17日)から順次UserStream APIの廃止を始めました。それに伴い、クライアントアプリの仕様にも大きな影響が出ています。
以下ではなるべく現行の機能を掲載するように努めておりますが、一部の機能は現在配信されているものと異なる場合があります。
なお、添付されているスクリーンキャプチャと動画につきましては、UserStream廃止以前に撮影されたものになります。予めご了承ください。
API制限について
今回のAPI変更点は主に
- ストリーミング廃止
- 通知機能の制限
- DMの不自由化
が挙げられます。公式以外の全てのアプリでこの制限が課せられるため、今までの機能は大幅にダウングレードされる形となりました。
詳細は下記リンク(Twitter開発者ブログ)をご覧ください。
はじめに
私もTwitterを始めてから6年ほどになりますが、はてさてどのAppを介してTwitterをするのが良いのか、というのには明確な答えが出ておりません。
というのも、どうやらTwitterはAPIを一部公開していないようで、機能がクライアントAppごとに少しずつ違うのです。
今回は自分のためにも、私が今まで使ってきたクライアントAppを比較して書き記しておきたいと思います。
この記事はあくまで「比較」に主眼を置いておりますので、各Appに関しての詳細な使用方法などには触れません。悪しからず。
1.Twitter(公式)
言わずと知れた公式アプリです。
恐らく最も使われているアプリではないでしょうか。
私もTwitterをはじめたばかりの頃は使用しておりました。
Twitterの最新機能などに関しての実装はこれが間違いなく一番早いでしょう。
アンケート機能なんかは公式アプリでしか使えないので、Twitterの機能を隅から隅まで使いたい場合はこれが良いです。
しかし、ストリーミングに対応していないのと、リスト管理が非常にやりにくいのが欠点です。通知も余計なもの(リツイートがリツイートされた、など)が多いため私は今は使用しておりません。
フォローがある程度多くなってくると、一回の更新でたくさんのツイートが流れてきてしまうために、やはりストリーミング機能は欲しいところです。
2.Tweetbot
有名なTwitterクライアントアプリですね。私もついこの前までずっとこれでした。
昔は300円ほどだったと思うんですが、今は600円ほどになっていますね。うーん高級。
しかし高いだけあってしっかりとした機能がついています。
ストリーミングはもちろんのこと、クライアントアプリの中でも指折りのはやさのプッシュ通知、いいねやリツイート、フォローされた数をグラフでチェックできるアクティビティ機能など。
APIの仕様変更により、ストリーミングとアクティビティ機能は廃止され、プッシュ通知も大幅に制限されました。詳しくは下記「新APIに対するアナウンス」をご参照ください。
動作も極めて安定しています。私はこのアプリを5年ほど使用していましたが落ちたことはほとんどありませんでした。
ツイート画面はシンプルです。
必要最低限の機能が付いている感じですね。
新APIに対するアナウンス(AppStoreより)
8月16日の仕様変更により
- ストリーミングの廃止(1-2分ごとの自動更新に変更)
- メンションとDMの通知の遅延
- いいね、リツイート、フォロー、引用リツイート通知の廃止
- アクティビティ機能の廃止
- Apple Watch向けTweetbotの終了
がなされるとのことです。
3.TheWorld for Twitter
無料アプリです。無料なのにかなり強いです。
特筆すべきはそのタブの扱いやすさです。
いいねしたツイートや特定のユーザーのツイート、検索結果など何でもタブにしてメイン画面に収めることができます。
またストリーミング機能が強力で、他のアプリではあまり見ないリストのストリーミングにも対応しています。
UIはiOSの型を外れており、読み込みのモーションなどはどちらかというとWindowsライクな印象を受けました。デザインを自在にカスタマイズすることもできます。
個性的Twitterクライアントアプリの頂点だと思います。
タップアクションに関しても充実しており、例えば「ツイートの右側をダブルタップでいいね」などという機能をつけることができます。いいね魔にもオススメです。
他にも機能は数多くありますが、書いていると長くなってしまうのでやめておきます。
背景画像は自由に設定することができます。
ただ、やはりこのアプリにもデメリットはあります。機能としては最強なのですが、プッシュ通知がないのと、バッテリーがクソほど減るというデメリットがあります。「Twitterをやるのにいちいちバッテリー気にしねえよ」という方なら問題ありませんね。
ツイート画面はこんな感じです。
かなり高機能。
最初の設定では左側にアイコンとカメラロールのサムネイルが表示されていたのですが、なぜか私のiPhoneではその設定が有効だとツイート画面を開くときに動作が重くなってしまうので無効にしました。(友人のiPhoneでは問題なく動作していました)
新APIに対するアナウンス
【重要なお知らせ】2018年8月16日にTwitterから開発者に提供される機能が一部廃止される事に伴い、TheWorldの機能が一部利用できなくなります。利用できなくなるのは、自動更新機能、DM、通知機能になります。ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
— TheWorld_JP (@TheWorld_JP) August 13, 2018
TheWorld の今後の更新についてですが、DMを再度使えるようにする修正や、リアルタイムな自動更新ではなく定期自動更新 (1分毎) でタイムラインを取得する実装等を行う予定です。少々不便になりますが、できる限りユーザビリティを損なわないように努めますのでよろしくお願いします。
— TheWorld_JP (@TheWorld_JP) August 13, 2018
4.feather for iOS
私は最近はこれを使っています。
このアプリは動作が軽く、加えてデザインが洗練されているので良いです。
投稿する画像の画質や、TLで取得するツイート数など、設定も細かいところまで変更することができます。
「いいね」の♡アイコンを☆アイコンに戻すなどの機能もあります。製作者も私とおなじ☆支持派なのかもしれませんね。
タブ管理に関しては今は亡き「夜狐八重奏+」に似たものがあります。
多くのTwitterクライアントアプリでは、別のアカウントを使う場合一度アカウントを切り替える必要がありますが、このアプリは全て下のタブで切り替えることができます。
…といっても分かりにくいですね。動画でご紹介します。
こんな感じです。
画像サムネイルの表示の仕方に惹かれました。
(おそらくですが)通信量も食わないので便利です。
ツイート画面です。
ツイート画面にはスライドできるツールバーがあり、半角カナへの変換や定型文を選択などをすることができます。(画像ではツールバーには5個しか機能がないように見えますが、スワイプすることで他の機能が出てきます)
無料版もあります。
「お試し版」みたいなモノです。
広告が表示されたり、一部機能が制限されていますが、それでもfeatherの良さは消えていないので、お金を出すのが憚られる方はこちらを利用してみるのもいいと思います。
↓公式サイトのリンク
新APIに対するアナウンス
[お知らせ] Twitter社よりUserStreamの廃止日が2018/8/16として正式に発表されました。featherでは8月中旬にアップデートを行いストリーミング機能の削除を行います。ストリーミング及び関連する通知機能が使用できなくなりますが、バックグラウンド更新による簡易通知機能は引き続きご利用できます。
— feather公式@(13~17日は夏季休暇) (@feather_ios) May 17, 2018
[お知らせ] 過去のツイートにて、簡易通知機能が引き続き利用できると告知しておりますが、User Stream API の廃止に伴い、簡易通知機能も廃止致します。ユーザーの皆様には大変お手数おかけしますが、通知機能は Twitter 公式等の別サービスをご利用お願い致します。https://t.co/6jnt7xFsIE
— feather公式@(13~17日は夏季休暇) (@feather_ios) August 15, 2018
5.aplos for Twitter
記事公開後に新しく購入したTwitterクライアントです。
よく「Tweetbotとfeatherの中間」と評されていますが、全くその通りだと思いました。
シンプルなデザインで使いやすいです。
ホームタブをリスト表示に切り替えられるところや、アカウントのヘッダーをぼかして背景に配置するところなんかがTweetbotと似ています。
タイムラインのレイアウト(アイコンの大きさ・名前の位置など)をかなり自由にいじれるので、自分好みのデザインに仕上げることが可能です。
ツイート画面です。
aplosのツイート作成画面はタイムラインを表示したままかぶせるように出てきます。
この表示方法ならタイムラインを追いながらツイートを作成できるので結構便利です。
私が使ってきたiOSのTwitterクライアントアプリの中では、aplosしかこの形式をもったものはありませんでした。
しかし、このアプリもThe Worldと同様、通知機能がありません。
また、ダイレクトメッセージを見れないなど、やや機能に乏しい部分があります。
新APIに対するアナウンス
[お知らせ] バージョン2.8.0をリリースしました。2018年8月16日からTwitterのUser Streams APIが廃止になるため、ホームタイムラインのリアルタイム更新機能を自動定期更新機能に変更し対応しました。 (1/4)
— Aplos (@aplos) August 16, 2018
(続き) 自動定期更新機能は一定時間ごとにタイムラインを自動更新する機能です。従来通りアプリ内の設定から自動定期更新か手動更新かを切り替えることは可能です。 (2/4)
— Aplos (@aplos) August 16, 2018
(続き) ほかに2018年9月10日に「アプリ全体に対して」投稿制限がかけられることがTwitterから予告されています。こちらに対応するために開発者登録の審査は通過しているのですが、投稿制限に関しては別途審査があり問い合わせを送っているのですが返信がない状態です。(3/4)
— Aplos (@aplos) August 16, 2018
(続き) アプリ全体に対する投稿制限は非常に厳しいものですので、引き続き進展がありましたらお知らせいたします。投稿制限に関する詳細 → https://t.co/tkdtaSsyHI (4/4)
— Aplos (@aplos) August 16, 2018
まとめ
それぞれのアプリの特徴をまとめると
- 公式
- APIの制限がゆるい(例えばTLの更新制限など)
- 通知が細かい
- リスト管理が不便
Tweetbot
TheWorld
feather
aplos
- かっこいい
- デザインがかなり自由に変えられる
- プッシュ通知非対応
- TL見ながらツイートできる
- ストリーミング対応(新APIにより定期自動更新に変更)
です。
アプリは全部一長一短なので選ぶのはなかなか困難です。
私はfeatherを使用していますが、かといってfeatherが全て優れている訳ではなく、ここの部分はtweetbot、ここの部分はtheworldがいいなと思う部分はあります。
まあ、総合的にどれが優れていると感じるかは人次第なので、私が選定することはできません。
ただ、公式アプリからクライアントアプリに乗り換えると世界が変わる(こともある)のでオススメです。
この機会にぜひ。
以上、ちるだでした。