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思索の出力ポート

北陸鉄道紀行

東京から北陸をぐるっとまわる鉄道旅をしてきた。

 

 

信越本線 高崎 - 横川

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信越本線に乗る。

新幹線開通に伴い横川 - 軽井沢が廃止になってしまった上、路線の多くが第三セクターに変わってしまったせいで、信濃と越後を結んでいるわけでもないのに信越本線という名前がついている不思議な路線になってしまった。

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横川に近づくにつれ、山が近くなる。

 

JR関東バス 横川-軽井沢

廃止された区間はJRのバスが走行している。

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西工の車体っぽい。右側側面だけ見ればその辺の路線バスと大差ないが、実はドアが前方に一つしかない「トップドア」の車両である。高速バスと路線バスのハーフみたいなバスだ。

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横川から軽井沢まで520円。

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乗客は私以外に二人ほどととても少ない。通勤通学の時間帯はもっと多いのだろうか。

 

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辿り着いたは軽井沢。

ここで一泊し、翌日は北陸を目指す。

 

しなの鉄道 軽井沢 - 長野

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本日は雪模様。寒い。

 

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車両は115系。そろそろSR1系という新型車両に順次切り替えられる模様。引退もそう遠くはない未来だ。

 

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ドアは手動開閉式。手で開けて、手で閉める。もちろん自動開閉機能もあるが、この時期は開けっぱなしだと寒いから、駅停車中は手動にしているのである。

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シートは綺麗だ。最近張り替えられたのだろうか。

 

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長野駅までおよそ1時間20分の旅路。

 

斯くして長野に到着。

北しなの線 長野 - 妙高高原

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スカ色。20周年記念で国鉄塗装にしているらしい。

以前は中央本線でも見られた塗装である。

 

これに乗って妙高高原までおよそ40分。

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雪はまばら。

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とか思っていたら雪が強くなってきた。標高が上がって気温も下がっているようだ。

結構激しい降雪で、線路は埋まってしまうほど。スノープラウで雪をかき分けながら走る。

 

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右側のレールは対向車が通ったため見えるが、この列車が進む先にはレールが見えない。

 

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妙高高原に辿り着いた。少雪とは騒がれていたが、結構まともに降っている。

 

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 真っ白

 

妙高はねうまライン 妙高高原 - 直江津

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ここからはえちごトキめき鉄道(ETR)の妙高はねうまラインにのり、直江津を目指す。すごい名前だ

 

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雪がすごい。

しかし、標高が下がるにつれ雪は弱まり、直江津に着く頃にはすっかりなくなってしまった。

 

直江津

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直江津に到着した。

街中はなんとなく茶色だが、これは塩害なのか散水融雪のせいなのか。

 

<物語>シリーズに「私立直江津高校」というのが登場するが、直江津は舞台にはなっていない。

 

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駅舎のだだっ広い廊下にはシャフトみを感じざるを得ないところがあったが、何かの偶然か。

 

北越急行ほくほく線 直江津 - 越後湯沢

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超快速スノーラビットに乗る。Cho-Rapid。Super Rapidではない。

停車駅は直江津十日町、越後湯沢のみと、特急のごとき少なさ。

ちなみに、直江津からは犀潟まではJR信越本線、六日町から越後湯沢まではJR上越線であり、ほくほく線は直通運転を行っていることになる。

 

信越本線とは、記事冒頭で出てきたあの横川で分断されてしまった信越本線に他ならない。実は信越本線は、高崎より出発し、直江津を通り、新潟駅まで至るロングな路線だったのだが、新幹線の開通により、横川から直江津までの区間がほとんど第三セクター化されてしまったのだ。

私は今回、直江津までいろいろな鉄道会社を梯子するルートを辿ってきたが、元は全て信越本線だったものである。

 

話を戻そう。

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これが超快速に使われているHK100形電車だ。

とても「超快速」に似合うスピードが出るとは思えない人畜無害そうな顔。しかし、この後、私は「超快速」とも名付けられる由縁を身を以て体感することとなる。

 

この電車、なんと表定速度が特急券なしで乗れる鉄道の中で最速なのだった。ほくほく線は山々にトンネルをぶち開けてまっすぐに線路を引いているため、スピードが出しやすい。かつて最速特急と謳われたあの「はくたか」の遺伝子を、超快速はその身に宿している。

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中は至って普通のワンマンカーだ。しかし、超快速に関しては、有人駅しか停車しないため、前方の運賃箱が使われることはない。

 

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長野で買ったお弁当をいただく。味噌カツ

先日食べたあっつあつのたこ焼きで舌を負傷していた私にとって、カツの衣はなかなかの凶器だったが、美味しかった。

 

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田畑の広がる土地とトンネルを交互に走る。 

トンネルに入るたびに気圧が激しく変わるから、結構大変だった。

 

一時間ほどで越後湯沢に到着した。

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またしても雪景色。

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レールの間を水が流れており、雪をとかしていた。

 

上越線 越後湯沢 - 水上 - 高崎

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ここからは上越線に乗る。数年前にも乗った。

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 今回も土合を通ったが、時間の都合で下車はしていない。

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写真は撮った。上り線なので地上駅を通る。下り線はなんと地下。

上越線岩原スキー場前駅から湯檜曽までの間に二つのループ線がある。ループ線とはその名の通り、ぐるっと一周している線路だ。

どうにも奇妙な線路だが、上越国境の山を越えるにはこうするしかなかったようだ。この付近はトンネルも長い。

川端康成の有名な「雪国」という小説の冒頭に登場する「国境の長いトンネル」は、ここにある清水トンネルだとされる。

 

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隠してゆっくり下山し、水上駅に到着した。

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乗り場には融雪マットと思しきものが敷かれている。そこだけ雪がなくなっている。

ここからは高崎行の電車に乗り換える。

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雪が降り頻る水上。寒い。

 

そんな雪も後閑を過ぎる頃には姿を消し、関東らしい乾いた冬になっていた。

 

高崎から

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都内での食事会に間に合わせるため、ここからは時短で新幹線を用いた。ちなみに上の写真はただの通過列車で、乗っていない。

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久々に新幹線に乗ったが、座席が広々としていて素晴らしかった。

 

まとめ

関東から上越をぐるっと回ってくるルートだったが、標高が頻繁に変わるため、車窓からいろいろな景色を望むことができ、面白い鉄道旅となった。車両も三セク化されたことでバリエーションが生まれており、乗り鉄的視点から見ても面白みがある。

 

反省点を一つ挙げるとするなら、もう少し厚着すべきだったというところである。上越の冬を「暖冬w」と舐め腐っていたせいで、だいぶ寒かったのだった。

 

ではまた!