まつもとあるき
特急列車に揺られること二時間数十分。夕方に出たが、すっかり日も暮れた頃に松本の地を踏んだ。
松本駅。謎のイルミネーションが見られる。
入り口はそこそこ年季が感じられるが、駅構内は改築されたのかかなり綺麗であった。
夕食は蕎麦。信州ならば蕎麦だろうという安直な考え。
左利きが使うように箸を置くと、だいたいカバーの文字は反対になる。もう慣れている。
翌日朝の松本駅。天気は曇り。
「信濃毎日新聞」の広告はデジタルではなく、空港とかにあるパタパタ時刻表みたいな感じのものであった。切り替わる瞬間が面白い。
朝食は信州っぽさが1mmもないマクドナルド。
適当にクーポンにあったソーセージエッグマフィンを選んだ。
山が近い。四方が山に囲まれており、東京とは雰囲気が違う。
行き先も決めずに、なんとなく歩いていたら松本城に到着した。
入場にはお金がかかるので、今回は外からの撮影のみ。
なんとか橋。埋橋?
圧倒的存在感。風情のある情景。
松本城を離れ歩いていると、西の方角には日本アルプスが見えた。
東京ではありえない、コンクリと冠雪高山の共演である。
山に導かれ、ずっと西に歩いていると、登り坂を見つけた。
「これを登ればアルプスを見渡せるかもしれない」と、安直な理由で登ってみたら、上に公園があった。
城山公園。結構広めの公園だった。
平日昼間だからかほとんど人はいなかった。
随分と登ってきたので、向こう側にアルプスが見えるだろうと、さらに坂を登る。
すると高台があった。展望用の台であろう。
若干錆びていたため、高所恐怖症の私はビクつきながら階段を上った。
上からの眺望はなかなかであった。
日本アルプスの峰々が連なる。信州の広大な大地を眼下に見る。
空気は澄んでおり、コントラストははっきりとしていた。
すかさず一眼を構えて写真を撮った。
駅方面はまだ雲が多かった。
蕾がついている桜らしき木。
春には花見ができるかもしれない。
そんなこんなでぐるっと回って松本駅まで戻ってきた。
こちらはアルプス口である。最初に載っけたのはお城口という方である。
さて、実は一番最初に述べた用事は、都合でキャンセルされてしまった。
なんのために松本まで来たのか?
とりあえずこのまま帰ることにしたのでみどりの窓口で切符を変更し、発車時間までコンビニ等で飲食料を調達することにした。
再びお城口へ。
お城口には播隆上人像というのがある。
少し早めにホームに入ると、すでに乗る車両が待機していた。
平日昼のため指定席には全然乗客がいない。
変更先の一番前の席で優雅に昼のサンドイッチを食べる。結局信州らしいものは蕎麦くらいしか食べなかった。そのうちゆっくり来るときはもっと別のものも食べてみたい。
こんな感じでちるだの信州遠征は幕を閉じた。
そもそも観光しにきたわけでもなく、全く満喫できた感覚がないのが少し勿体無かったが、まあそんなに遠い場所ではないからまたいつか来れるだろう。そのときは、もっときちんと観光したい。
では、今日はこの辺で!