横田基地友好祭2018へ突撃!
横田基地の友好祭に行ってきた。
入場
当日はあいにくの雨であったが、それにもかかわらず基地前には開門前から多くの人が集まっていた。
人は多かったが、警察がせわしなく整理をしてくれていたため、ごちゃごちゃ揉まれるようなことはなかった。(しかしグループが分断してしまう事案はあった)
通路を歩き出店や航空機展示のあるエプロンへ向かう。
エプロンは水はけが非常に悪く、かなり大きな水たまりができていたため、もう靴が濡れることも承知してズカズカ歩いていった。長靴で来ればよかった……と後悔した。
C-130搭乗
エプロンに入ると大きな大きなC-130がお出迎え。なんと中に入ることができる。
前回は入らなかったのだが、今回はまだ朝も早くあまり人が並んでいなかったから、入ってみることにした。
飛行機のお尻部分から入る。貨物になった気分だ。
輸送機の中は窓も少なく電気も点いていないため暗い。そのため、手ブレしないようにがっちり脇をしめて写真を撮る必要があった。
ドア。旅客機でよく見るドアは横に開くものだが、C-130のは上に開く。これはこれでかっこいい。
機内は旅客機よりはるかにごちゃごちゃしている。何かをかけるフックやら、飛行機の配線やらがむき出しになっているのだ。
しかしどれも汚いわけではなく、むしろ綺麗でにおいもなかった。
座席は簡素なものである。(写真右方の赤いネットが座席)
輸送機においては人員より物資の方が位が高い。
コックピットにも入らさせてもらった。
C-130自体は結構昔からあるモデルだが、コックピットは新しかった。グラスコックピットというやつで、計器類がほとんど画面に統合されている。
しかもHUD(ヘッドアップディスプレイ)も搭載されており、結構快適に操縦できそうだ。
という感じで、楽しく見させていただいた。
米軍隊員に「サンキュー」とジャングリッシュを披露して飛行機を降りる。
コックピットからの階段の急さもいかにも輸送機らしくていい。
さて。ここからは基地奥にある航空機展示に向かう。
基地が広すぎて移動にも一苦労だが、これも横田基地の楽しみであろう。
航空機展示
航空オタクにとっては友好祭のメインディッシュ!航空機の展示だ。
割とどこでも飛んでるようなヘリコプターから、近年話題のオスプレイまで色々な航空機が展示されている。
飛行機
A-10 Thunderbolt II
近接航空支援専用機……平たく言えば攻撃機。他の攻撃機等に比べるとスマートさはなく、速度も遅いのだが、こいつは圧倒的にパワーがあり、かつ圧倒的に硬い。
パワー系ムキムキ攻撃機みたいな。俊敏性はないけどパンチング力が半端なくて、しかも殴られてもビクともしないみたいな。
F-16 Fighting Falcon
友好祭に毎年いる気がする。
実は私のかなり好きな戦闘機だ。キャノピー(乗るところの透明なヤツ)のなんとも言えない丸さが好き。
色々な国の空軍に配備されており、世界中で見られる。
日本の航空自衛隊にはF-16は配備されていないが、F-16をベースにして開発したF-2が配備されている。
三年前の友好祭で撮ったものだが、これがF-2だ。三菱重工製。
F-16のVIPER(バイパー)という愛称にあやかり、F-2はファンにVIPER ZEROと呼ばれている。なんでも2000年に作られたからだとか。平成の零戦と呼ばれることも。
F-15J
日本の防空の要。雨に濡れてもかっこいい。
老朽化が進んでおり、F-15Jの約半数は近代化改修が困難であることからF-35へとその任が移されようとしている。
残り半分は近代化改修を済ませ、まだまだ現役で飛べるそうだ。
RQ-4 Global Hawk
激ヤバ無人偵察機。攻撃能力は全く持たないので、純粋に敵陣地をただ見てくるだけのでっかいラジコンだ。
無人機特有の謎の不気味さがある。
KC-10
空中給油機。マクドネル・ダグラスのDC-10がベースとなっている。
旅客機のような形だが、窓がほとんどない。
U-125A
救難捜索機。後述の救難ヘリコプターUH-60Jとペアで行動する。
行方不明者を探したり、物資を投下したりする。
戦闘捜索救難(CSAR・戦地での救難作業)を想定して、視認性の低い水色で塗装されている。
ヘリコプター
CV-22 オスプレイ
へんてこりんなティルトローター機。ヘリコプターとも飛行機とも言い難い。今回は便宜上ヘリコプターにカテゴライズさせていただいた。
上の写真は遠方に停まっていた展示用ではないと思われるもの。
そろそろ横田基地にも配備される予定である。ヤイヤイと反対派が騒ぎ立てる。
今回は飛ぶところを見れなかったが(飛ぶ前に我々が帰ってしまったため)、飛んでいる姿は後方から見ると結構可愛いものだ。
機内に入ることも可能だったが、かなり並んでいたので断念。
UH-1N
ベルヘリコプター製の軍用ヘリである。乗ることができる。
民間ヘリオタクの私は、この形を見ると「ベル212」と呼びたくなってしまう。両者は軍用向けか民間向けかの違いだけで、中身はともかく見た目はそっくりである。
これがベル212。(画像はウィキペディアから)
H-60シリーズ
米軍でも自衛隊でも使われているヘリコプター。割とよく飛んでいるのを見かける。
空自のUH-60J。シコルスキーが開発したUH-60を救難向けに改造したもの。
前述のU-125と共に救難作業にあたる。悪天候にも強いのだ。
ちなみに横についている長い棒は武器ではなく空中給油用のプローブ。
別機種のローターハブ。かなり複雑。全関節型だろうか。
整備が大変そうだ。
目的は違えど、基本的な形はみんな同じだ。
CH-47 Chinook
タンデムローターという、前後にプロペラがついているタイプのヘリコプター。
キャビンを大きくできるため、通常のヘリコプターより積載量がかなり大きい。
初飛行から半世紀以上経った今でも、改良を重ね製造が続けられている。
とまあ、航空機展示はこんな感じでいろんな航空機が並べられていた。
本当はもっといっぱいあるのだが、メモリーカードの容量が足りなくて全部は撮れなかった。
その他諸々
モンスターエナジー710ml缶
横田基地には日本にはなかなか売っていないようなものが売っていることがある。7upやゲータレードなど………モンスターエナジーの710mlタイプもその一つである。
見よこの規格外サイズを。
ちなみに小さく見える右側の青いモンスターも、実は473mLと日本でよく売られている355mLのモンスターより大きい。最近発売された缶ボトル入りのモンスターがちょうど473mLだ。
巨大さを実感いただけただろうか?
私はカフェインに弱いのでこういった類いのものはほとんど飲まないのだが、周りの友人は好んで飲んでいる。まあ確かにクセになりそうな味ではあるが。(一口もらった)
試しに持たせてもらったが、体感としては水筒。あるいはキンチョール。
カフェイン量は240mgと不安になるほど入っている。
これを飲んでも眠気が覚めなければ、もはやなす術なしという感じだ。
ルートビア
まずいと名高い飲み物。いや、まずいというよりは「クセがある」といった方がいいだろう。
ビア(beer)という名前がついているがアルコールは入っていない。昔は入っていたそうだが、今では単なるジュースだ。
友人が買っていたので少し飲ませてもらった。
味はなんだか薬のようだった。タンスの奥にしまってある薬箱に入っている包帯のようなにおいが鼻を抜ける。
しかしこれはこれで美味しい。なんだかクセになりそうな味なのだ。
ピカチュウ?
なんだこいつ……いや多分ピカチュウなのだろうが私はこいつをピカチュウとは認めたくなかった。
足長すぎるだろ
総評
と、こんな感じで雨ではあったが友好祭は楽しめた。
雨の方が写真は面白いものが撮れることもある。一眼レフの扱いには気をつけなければならないが……。
横田基地は毎年友好祭を開いている。
航空機は地上展示だけでなく飛ぶこともあり、C-130なんかだと隊員が落下傘による降下を見せてくれることもある。
バンド演奏や、変な売り物もたくさんある。
興味が出たらぜひ。
あ、身分証を忘れずに!あと間違っても軍装なんかしちゃダメだよ!
ではまた!